開催報告 時をときはなつ vol.2『移動の時』 

2015年3月28日土曜日。時のドキュメンタリー上映会 vol.2を開催しました。春は日本において移動の季節。転校や転勤で引っ越しをする季節ですね。ということで今回の上映会は「移動の時」と題して、世界各地ではどんな「移動の時」があるのか見てみることにしました。

上映したのは、、、

「ブッシュからブッシュへ 遊牧ソマリのキャンプの移動」ラクダに組み立て式の家と家財道具をすべてのせ、移動します。移動する季節は不定期で、2〜3ヶ月ごとであったり、数日たったら移動することもあるとか。

「ザンビアのクオンボカ ロジ族の大移動」ザンベジ川が雨季の11〜4月ころ氾濫するので、その直前に村全体、王宮ごと船で引っ越しをします。引っ越すタイミングは推移で決めるそうで、まだ水深の浅い状態の湿地を何艘もの船で引っ越す様子は圧巻でした!

「キルギス族の生活」中国のファミーユ高原に住むキルギス族は、馬、羊、ヤク、ラクダなどを飼育しており、季節により山の高地と低地を行き来しているそうです。春の移動では、雪解け水が大地を潤すとたくさん生えてくる草を狙い、移動します。家は移動式のゲルやパオと同じ形のもので、ユルトと呼ばれます。

「奥会津の木地師」ブナの木をもとめ、山から山へと移動しながら暮らしている木地師さんの様子を再現した映像です。近年まで日本でも移動生活が行われていたそうで、一箇所決めたら村の人の手を借りて笹葺きの家を建て、水をひきます。神棚もつくってお祈りをしたら、斧一つ持ってブナの木を探し歩き、その場でたくさんの椀の木型を作って行きます。移動するタイミングは半径数キロ以内に適当な材がなくなった頃、だそう。

「サーミ人のテント」トナカイとともに遊牧生活を送る北欧サーミの人々の、昔ながらの移動式テント(Goahti)を再現する様子を映した映像です。布を織るところからはじまり、木枠をつくり、テントをたてたら、中に白樺の枝を敷き詰め、トナカイの皮をのせて、まんなかには焚き火台を作ります。トナカイ達のえさ場をもとめて、移動をしてゆきます。

「驚異の大移動」こちらは、自然をとらえた映像です。アフリカでのヌーの450kmに渡る大移動の様子や、クリスマス島で産卵の時期に森から海に移動するアカガニたちの様子。また、アメリカ大陸を南から北に3000km、3〜4世代かけて移動するオオカバマダラの移動や、そして40才くらいから旅立ち70才までに100万海里を移動するマッコウクジラの移動を観ました。みなそれぞれ、理由があるようでないような、なんというか、人間の尺度では簡単には理解できない生態で、とても興味深く、いきものの奥深さ、面白さをあらためて感じました。

以上6本でした。地球上のさまざまな移動の形が集まって、想像の広がる1日になったのではないかと思います。

(佐々木真由子)

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